# イタリアの8月休暇と日本のお盆:労働時間と休暇の計画

> イタリアの労働時間、祝日、8月の長期休暇はどう決まるか。日本のお盆休みとの違いと、日本本社との業務の計画の仕方を解説します。

日本のお盆休みは数日から1週間程度で、会社によっては交代で取ります。イタリアの8月はそれとは規模が違います。多くの会社が2〜3週間閉まり、顧客も仕入先も同時に休みます。日本本社が8月も通常どおり動いていると、イタリア側との温度差が生まれます。

## ルールの出どころ

イタリアの労働時間と休暇は、法律と、職務に適用される全国労働協約(CCNL)で決まります。法律が最低限を定め、協約がそれを上回る条件を定めます。

## 標準的な労働時間

通常の週は40時間で、多くの協約がそれより短い所定時間を定めています。残業を含めた平均は週48時間を超えられません。

## 有給の休日

- **年次休暇:** 法律で年4週間以上。一部はその年のうちに取得します。
- **祝日:** 全国12日の祝日と、各地の守護聖人の日。有給で、年次休暇とは別です。
- **時間休(ROL):** 多くの協約が有給の時間休を加えます。

## 8月の休暇

8月、とくに15日の聖母被昇天の祝日(フェッラゴスト)前後に、多くの会社が一斉に休みます。工場は生産を止め、事務所も最小限の体制になります。従業員は年次休暇のかなりの部分をこの時期にまとめて取ります。

会社が一斉休業の時期を決め、従業員の休暇をそこに充てる運用も一般的です。その場合は、協約と従業員への事前の通知のルールに従います。

## 計画の立て方

- **年の初めに休暇の計画を共有する。** 日本本社にイタリアの8月の体制を伝えます。
- **日本側の繁忙期を調整する。** 新製品の立ち上げや大きな出荷を8月に置かないようにします。
- **顧客と仕入先の休業を確認する。** イタリアの取引先も同時に休むことが多いので、7月中に段取りを済ませます。
- **連絡体制を決める。** 緊急時の連絡先と対応範囲を決めておきます。休暇中の従業員に通常業務の対応を求めてはいけません。
- **年末年始も確認する。** クリスマスから年明けの公現祭(1月6日)前後も休む人が多い時期です。日本の年末年始と時期が近いので、合わせて計画すると調整しやすくなります。

## 避けるべき誤り

- 8月を日本と同じ稼働月として計画する
- 休暇の取得を遅らせるよう求める
- 休暇中の従業員にメールの即答を期待する
- 休暇の残高を管理しない

## EORの役割

当社のEORでは、休暇と祝日を給与計算で正しく処理し、残高を管理します。年間の休暇の計画と業務の調整は貴社が行います。

休暇の制度の比較は[イタリアの有給休暇](/articles/paid-leave-italy-vs-japan-nenkyu.html)と[イタリアと日本の違い](/italy-vs-japan.html)をご覧ください。

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Source: https://italykoyo.com/articles/august-shutdown-vs-obon-italy.html · 2026-11-03
