給与ガイド

イタリアの給与カレンダーと届出

イタリアで人を雇うと、毎月、そして年に一度、何が起きるか。日本の本社経理が月次決算に組み込めるようにまとめました。

イタリアの給与計算の概要

通貨ユーロ(EUR)
課税年度1月1日〜12月31日(日本の暦年課税と同じ)
支払頻度毎月、加えて13か月目(場合により14か月目)
給与総額に対する事業主の上乗せ退職手当の積立を含めて約35〜40%
税金・保険料の納付毎月、翌月16日まで(F24)
タイムゾーンCET(UTC+1)、夏はCEST。日本より8時間遅く、夏は7時間遅い

イタリアの給与計算の仕組み

給与計算は毎月行います。雇用主は毎月、従業員の労働協約に従って給与総額を計算し、従業員の税金と保険料を源泉控除し、事業主負担分を加え、従業員と当局に支払います。

最初の給与明細の前に、雇用主は3つの機関に登録する必要があります。

  • INPS:全国社会保障機関。年金、失業、傷病、出産。日本の年金事務所と健康保険の傷病手当金を合わせたような役割です。
  • INAIL:労災保険の機関。
  • Agenzia delle Entrate:税務署。所得税の源泉徴収。

採用は、勤務開始の前日までに労働当局へ電子的に届け出ます。

当社のEmployer of Recordサービスでは、これらの登録はすべて済んでいます。雇用主は私たちなので、貴社がイタリアで何も登録しなくても採用を始められます。

毎月の給与カレンダー

給与の対象期間は暦月です。典型的な1か月は次のとおりです。

  1. 月の半ばその月の変動項目の締め:残業、欠勤、賞与、入社・退職。
  2. 第3週給与を計算し、給与明細を確認します。
  3. 月末手取りを振り込みます。契約やCCNLが認めれば翌月初めに払う雇用主もあります。給与明細は通常電子で配布します。
  4. 翌月16日源泉徴収した税金、INPSとINAILの保険料をF24で納付し、UniEmensを提出します。

請求書も同じカレンダーで発行するので、毎月見える費用はその月の給与計算と一致します。

毎月の運用

  1. 変更の収集労働時間、休暇、残業、入社・退職、給与と福利厚生の変更。貴社の承認を受けます。
  2. 計算CCNLと法令に従い、給与総額、保険料、税金、手取りを計算します。
  3. 確認前月と比較し、異常があれば支払い前に説明します。
  4. 支払い手取りを銀行振込、給与明細を従業員へ。
  5. 届出F24、UniEmens、LULの更新。
  6. 報告要約と請求書を貴社の経理へ。

毎月・毎年の届出

届出内容時期
給与明細(cedolino)給与総額、控除、手取りの月次明細毎月
F24源泉税、社会保険料、付加税をまとめて納付する用紙翌月16日まで
LUL(Libro Unico del Lavoro)公式の賃金台帳・出勤簿毎月更新
UniEmensINPSへの給与と保険料の月次報告毎月
Certificazione Unica(CU)年間の所得・税額・保険料の証明書。日本の源泉徴収票にあたり、従業員が確定申告に使います3月16日まで
Modello 770源泉徴収義務者の年次申告10月31日まで
INAILの自己申告年間保険料の計算2月16日まで

日本のような会社による年末調整はありません。控除を受けたい従業員は自分で申告します。

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