イタリアの給与計算をアウトソースする
委託先が引き受けること、外国企業がつまずく点、そして選び方。
給与計算・EORサービスの範囲
| 領域 | 私たちが行うこと |
|---|---|
| 入社手続き | 適切なCCNLに基づくイタリア語・英語の契約書、採用の届出、納税者番号、INPS・INAILへの登録 |
| 毎月の給与計算 | 額面から手取りの計算、給与明細、F24の納付、UniEmens、LUL |
| 欠勤 | 休暇、病気、育児休暇、残業 |
| 年末 | 全従業員のCU、年次申告、INAILの自己申告 |
| 人事事務 | 人事記録、契約変更、更新、退職、福利厚生 |
| 貴社側 | 給与の要約付きの請求書を毎月1通(日本円またはユーロ) |
なぜアウトソースするのか
- 誤りと罰金を減らす。 料率、税額控除、CCNLの賃金表は年の途中でも変わります。F24の遅延や誤りには罰金と利息がかかります。
- 現地の準備が不要。 イタリアの給与ソフトも、現地の会計士も、EORならイタリア法人も要りません。
- 専門家がいつでもいる。 INPS、INAIL、税制の変更を専門家が追うので、本社の人事が追う必要はありません。
- 期日どおりの支払い。 正しく期日どおりに払うことは、定着に効きます。
外国企業がつまずく点
- CCNLや等級の誤り:協約の最低額を下回る給与、協約が定める手当の漏れ。
- パートタイム・有期契約:保険料や休暇をフルタイムと同じに計算してしまう。
- F24の遅延:初日から罰金と利息。
- 積立の漏れ:13・14か月目とTFRを予算に入れず、年末に驚く。日本の賞与引当と同じ感覚で毎月積んでください。
- カレンダーのずれ:イタリアの給与は暦月で締めます。3月決算の日本本社の会計期間とは合わないことがあります。
- 変更の見落とし:税率区分、保険料率、報告様式は毎年変わります。
日本本社への報告
毎月、英語で次のものをお送りします。
- 従業員ごとの給与の要約:給与総額、事業主負担、手取り。
- 年間で積み上がる引当:13・14か月目、未消化休暇、TFR。
- 年度末までの費用予測(予算用)。
- 休暇と欠勤の残高。
データは貴社の経理が取り込める形式でお渡しし、監査人向けにも保管します。
委託先の選び方:確認すべき質問と当社の回答
| 質問 | 当社の回答 |
|---|---|
| イタリアでの法的な雇用主は誰か? | 当社が直接。第三者への再委託はありません。 |
| どのCCNLを、なぜ適用するか? | 職務と業種から選び、見積もりに明記します。 |
| 料金に何が含まれるか? | 従業員1名・1か月€250の定額と、毎月の実際の雇用コスト。 |
| 請求通貨は? | 日本円またはユーロ。請求日のユーロ参照レートで換算し、為替スプレッドなし。 |
| 従業員データの保管場所は? | EU域内のサーバー、GDPRに準拠。 |
| 法改正への対応は? | 給与計算に反映し、費用が変わる前にお知らせします。 |
| 従業員の質問には誰が答えるか? | 当社がイタリア語と英語で答えます。 |
よくある質問
イタリアでは給与はどのくらいの頻度で払いますか?
毎月です。加えて13か月目、協約によっては14か月目があります。
Certificazione Unicaとは?
年間の所得、源泉税、保険料の証明書で、日本の源泉徴収票にあたります。雇用主が従業員に渡し、3月16日までに税務署へ提出します。従業員は確定申告に使います。
従業員は自分で確定申告しますか?
医療費などの控除を受けるために申告する人は多くいます。税額の大部分は雇用主の源泉徴収でカバーされています。
社会保険料はいくらですか?
従業員が給与総額の約9〜10%、事業主が約30%(業種と規模による)、これに事業主負担のINAILが加わります。
EU域外の国籍者を雇えますか?
就労許可が下りれば可能です。雇用主として私たちが申請します。